なぜ植物はNPKを必要としない
日本プータロウ協会( NPK )にようこそ! | 農場日記~植物のミカタ~
雪に閉ざされた寒い時期やることと言えば、
肥料づくりと堆肥運搬っていうところですかね…
フォーク一本の革命( 冬 )
肥料作りの前に
肥料に関する基本的な話でも記載しようかねぇ
園芸店で肥料袋を見ると
N=窒素
P=リン酸
K=カリウム
というのは、園芸をかじっている人ならば知っているだろう!
ハーバーとボッシュの残したもの
海底に眠るもの
しかし、
それが植物の中でどのように働いているか?
ということはあまり知られていないと思う。
せっかくなので、
植物生理学的なんてしょぼいことを言わずに
細胞生物学的観点で記載したいと思います。
文字だけなので、我慢して読んでください。
はじめに窒素!
窒素はアミノ酸の構成成分です。
アミノ酸=タンパク質
タンパク質=体を構成するもの
って、あまい!
もっと大事なものがあるんだよ!
タンパク質=酵素だ!ということを…
酵素は
食べたものを分解したり、
分解した成分を再合成して、タンパク質や脂質を作る。
代謝
呼吸
目で物を見る時に
光を感知するためにも酵素が使われ、
水晶を通過する一筋の光
何か思いついたときに
神経を伝って、脳から手足に伝達するときにも酵素が関わっている。
いわば
酵素は全生理現象に関わっているといっても過言ではない!
種子保管計画
土だって呼吸する
次にリン酸!
リン酸は前にも話に出したが
生体情報の保管( DNA )、エネルギーの貯蔵( ATP )や細胞の囲い( リン脂質→細胞膜 )である
( 意地悪な飼い主は犬に餌をあげないを見てください )
・DNAの中に酵素を作り出す設計図みたいなものがある
・酵素の中には、ATPのエネルギーを用いて動くものがある
そして、カリウム!
カリウムはいろいろな役目があるが
今回はそのうちのひとつを紹介する。
カリウムは一部の酵素を動かす時に鍵となる分子で、
カリウムがないとその酵素は動かない!
たとえば
タンパク質合成酵素の一部
カリウムがないと、
そこらへんに散らばっているアミノ酸を集めて、タンパク質化できないものがある
( カリウムはタンパク質合成酵素の補酵素にあたる )
( 朝倉書店植物栄養・肥料の事典より引用 )
今回の話をまとめると
窒素は生理現象
リン酸はその生理現象を動かすためのエネルギーと情報を保管するもの
カリウムは生理現象を起こすためのカギのようなもの
つまり、
NPKのどれが欠けても
体内の生理現象は止まってしまう。
生理現象が止まるって、
まるでプータロウだな、おい!
( 参考 N・H・Kにようこそ!)
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